依頼者の感想や解決事例はあてになる?
法律事務所のホームページに依頼者の感想や解決事例がのせてありますが、これは参考になるのでしょうか?
弁護士からのアドバイス
当事務所のホームページにも、ご相談事例や相談された方や依頼された方からのアンケートをご紹介しています。
アンケートでは、名前も筆跡も分からないようにして、ご相談事例では事例を少し変えた上で一般的なお話にしています。
当事務所だけでなく、法律事務所がウソの内容をホームページに書くことは普通はないので、ほぼ信用して良いと思います。
ただ、「依頼者の悪い感想」や「失敗事例」をのせているホームページはないようです(当たり前かもしれませんが)。
私の事務所では、いただいたアンケートは全てのせていますが、将来、仮に誤解されたままの悪い感想が送られてきた場合にのせるかどうかは迷うと思います。
「〇〇という点が誤解です」と説明してホームページにのせるのが公平ですが、そうするとご相談・ご依頼された方のプライバシーに踏み込んでしまう危険もあるからです。
ご依頼を受けた事件の「解決事例」「相談事例」をホームページで紹介するのは、これから依頼を考えている方には有効な情報でしょう。
ただ、事例をくわしく書けば、依頼者の方が見れば「自分の事件だ」と分かって、プライバシーの問題も生じるので、少し事例を変えたり大筋の内容を書いている例が多いです。
これから事務所を選ぼうという方には、「解決事例」「相談事例」も参考にした方が良いと思います。
そして、「解決事例」「相談事例」が難しい言葉で書かれていて意味が分からないようなところは、法律の素人に親切に説明しようとする気持ちがあるのか疑問があるので避けた方が良いでしょう。
逆に、分かりやすく書いてあれば、その弁護士の方針や考え方が推測できるので、とても参考になると思います。
法律事務所を決めるためには、ある程度の比較が必要だと思います。
その比較の対象決めるのに、依頼者の感想や解決事例・相談事例を使うと効率的でしょう。
数件しか法律事務所がない狭い地域では、相談に行った弁護士のところに相手も来るかもしれません。
地方の中核都市で、ある程度の数の法律事務所があるところも選択肢に入れて比較するのが安全だとは思います。
そして、ご自分が面談して話をして、「信頼できそう」「話しやすい」「話が分かりやすい」「弁護士費用に納得」と感じた弁護士を選ぶことをおすすめします。
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