有能な弁護士を見分ける方法ってありますか?
できるだけ有能な弁護士を選びたいのですが、なにを基準に判断したら良いのでしょうか?
弁護士からのアドバイス
弁護士の本当の能力を判断するのは難しいです。
例えば「A弁護士」の能力をしっかりと判断するためには、「A弁護士」の法的判断や依頼者対応、弁護士費用の取り方などについて全て判断しなければなりません。
ということは、「A弁護士」以上の知識、経験、判断力がなければ正確な判断は出来ないことになります。
ただ、相談される方は当然、弁護士ではないですし、弁護士の選択は面談を数回したら決めなければならないことが多いと思います。
そこで、私がお勧めしたい基準は
① 相談者がとることができる手段について、数多くの提案を、具体的に分かりやすく説明してくれるか?
② 相談者の要望に対して、具体的にマイナス面を指摘して、分かりやすく説明してくれるか?
の2点です。
多くの知識と経験を使いこなせる弁護士であれば、①のように、相談者がとりうる方法について色々とアイデアが浮かびます。
そして、コミュニケーション能力が高ければ、それを分かりやすく伝えられるはずです。
そして、この「分かりやすく」というのは、事件を依頼した最中に不安にならないために非常に大切な基準です。
自分の事件がどのように進んでいるか分からないのでは、依頼しても不安が続いてしまい、弁護士を依頼した意味がほとんどなくなってしまうからです。
次に②についてですが、弁護士が動かなければならない事件のほとんどは、相談される方にも弱みがあります。
例えば、相談する人が「絶対に自分が正しい」と思われていても、「裁判にしたときに、相手から〇〇という反論・証拠が出てくると判決は分からない」と判断できることも多いのです。
マイナス面を分かりやすく説明しない弁護士は、弱点に気づかないか、気づいていても仕事がどうしても取りたくて良い顔だけをしている可能性もあります。
気づかないのでは依頼後に心配ですし、仕事が取りたくて良い顔だけする弁護士の誠実性に問題があることは分かっていただけると思います。
イケイケの発言をしてくれる弁護士が「頼れる弁護士」のように感じてしまうかもしれませんが、弱点に気付いていないだけということもあるのですね。
もちろん、初相談で見るからに頼りないと感じてしまう場合も、依頼後に信頼関係を作るのは難しいでしょうから、避けた方が良いのは確かです。
いずれにせよ、両極端は良く無いということですね。
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