法律相談が無料か、有料かで違いはあるの?
最近では、法律事務所でも無料法律相談をするところが増えてきました。有料と無料とで何か違いはあるのでしょうか?
弁護士からのアドバイス
1 昔は、弁護士の法律相談といえば、30分/5,000円(税別)というのがほとんどでした。
この金額は日本弁護士連合会が相談料の基準として定めていた額です。
それが様々な分野の規制緩和と一緒に弁護士費用の額も自由化されて、さらに弁護士の数が増えて競争が激しくなってきたため、無料法律相談をする事務所が増えてきました。
当事務所も初回は無料相談を行っています(借金のお悩みは何度でも無料です)。
その結果、弁護士への依頼を考えている方が、複数の無料法律相談を行っている事務所に相談してみて比較するケースが増えてきたように思えます。
これは非常に良いことだと思います。
まず法律事務所に行って、直接、事務所の雰囲気や弁護士の説明の分かりやすさ、対応などを比較することは大切でしょう。
物を買うのと違って、人生の大きな問題を相当長期間相談しながら解決していくのですから、何となく苦手な感じを受けたり、説明が分かりにくかったりしたら困ります。
ただ、他でも書きましたが、弁護士を比較して選んでいることは、最後に決めた事務所の弁護士以外には言わない方が得策です。
「比較されている」と知って頑張る弁護士もいるでしょうが、「ひやかしに来た」と考えて丁寧に説明する気持ちを失う弁護士もいるかもしれません。
注意するに越したことはないでしょう。
2 では有料の法律相談であれば、相談の対価を支払っているのですから真剣に相談に乗ってくれるのでしょうか。
確かに、相談料をとる以上、それに見合ったアドバイスをするように心がけるとは思います。
ただ、無料法律相談も、弁護士にとっては依頼を受けるかどうかが決まる重要な場なので、いいかげんな対応はしないはずです。
依頼につながらない相談を無料で受けるようなケースでは、ひょっとしたら嫌な顔をする弁護士もいるかもしれません。
しかし、相談される方にとって人生の重大な問題について、依頼の可能性が無いからといって誠実な対応をしてくれないのであれば、実際に依頼を受けた時にも依頼者の人生を真剣に考えてくれないでしょう。
ですから、有料の法律相談であれ、無料の法律相談であれ、比較する時には、特に意識する必要は無いと思います。
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