電話会議での裁判

静岡では天気がよい日が続いて、少し暖かくなってきたような気がします。

 

暖かいせいかスギ花粉も大量に飛散しているようで、花粉症の私にとっては苦しい日々が続いています。

 

全国的にも、静岡はスギ花粉が多い地域のようです。

 

ところで、裁判を弁護士に依頼した場合、通常の期日は弁護士が裁判所に出頭し、ご本人は出頭しなくても良いです。

 

でも、遠方での裁判の場合、毎回出頭していると、時間と労力が厳しいです。

 

そこで、裁判手続では電話会議という方法が使われます。

 

電話会議の長所は、裁判所に出頭しなくても、事務所から電話で対応すれば足りるところです。

 

でも、直に裁判官と話ができないのは大きなデメリットです。

 

よく、刑事コロンボや古畑任三郎のドラマで、一番重要な質問を最後に「忘れてましたが、最後に一つ質問良いですか。」という形で聞くことがありますよね。

 

電話会議だと、電話を切った後に、相手の代理人弁護士が、この手法で裁判官に何か言っていないかとても気になります。

 

和解で終わる事件なら良いのですが、判決まで争う場合には、ちょっとした裁判官の心証も気になります。

 

今年から、家事調停でも電話会議システムが使われるようになりましたから、遺産分割調停なんかも電話でできるようになるんですね。

 

私の扱っている事件でも、電話会議を使っているものもありますが、やはり人間対人間なので、本当は、顔を見ながら話をしたいものです。

 

手続を便利にしても、弁護士の扱う仕事は人の大切な問題ですから、できるだけ丁寧に行っていきたいと思っています。

 

「裁判手続で知っておきたいこと」の過去記事はこちらへどうぞ。 

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カテゴリー: 裁判手続きで知っておきたいこと

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