静岡では、2月終わりに暖かくなったと思ったら、今日は、急激に冷え込んでいます。
暖かくなって花粉が飛んだようで、急いで薬をもらってきました。
最近、仕事や委員会が忙しくて、休日もなかなかゆっくりする時間がとれません。
ありがたいことだとは思いますが・・・
では、本題です。
今日は、市町村や法テラスなどでやっている、無料法律相談についてお話したいと思います。
皆さんが、無料相談で、弁護士に相談される際、何を持って行けば、弁護士から良いアドバイスをもらえるでしょうか?
弁護士から、良いアドバイスを得るためには、次の2つが大切だと私は思っています。
① 問題となっている事実関係を、できるだけ早く弁護士に理解させること
② その事実を証明できる資料(証拠)を見せること
事務所で相談を受ける場合と違って、市町村の法律相談では、次の相談者が常に待っていますし、市町村の職員が時間の仕切りを行います。
また、時間も20分~30分という本当に短い時間です。
そのため、弁護士に要領よく時間を使わせたかどうかで、相談者の得られる利益が大きく変わってきます。
そこで、
①では、事案の関係図などがあると、弁護士の理解が早いです。
例えば、相続の問題だったら、簡単な家系図ですね。
また、「口ではうまく伝えられない」と言って書面に書いてご持参される方もいます。
もっとも、その書面が何枚にもわたる長い文章の場合、相談を受ける弁護士にとっては、かえって口頭の方が分かりやすいということも珍しくありません。
確かに、的確な書面であれば早く伝わるのですが、普通の相談者の方は、何を書いたら弁護士にとって的確なのかは判断が難しいと思います。
そこで、おすすめなのが、A4の表面1枚だけに要点を書くこと、しかも箇条書きにして書くことです。
1枚だと分かると相談を受ける弁護士もしっかりと読む気持ちになりますし、箇条書きにすると、意外と事実関係のポイントが自動的に絞られやすいのですね。
関係図があれば、口頭だけでも十分理解は早いこともありますので、まずは関係図をご用意ください。
②は、意外と忘れる方が多いです。
遺言の効力の相談をしにきているのに、遺言やそのコピーを持参されなかったりすることも良くあります。
もっとも、たとえば、業者からの借金の相談では、明細などが残っていないことがほとんどで、調べれば分かることなので、これは無くても大丈夫です。
結局、関係ありそうな書類・物で、保存してあるものは一応、全部持って行くというのが、楽だし、間違いがないのではないかと思います。
また、ご要望や疑問点をはっきりと言うと、弁護士からもはっきりとした回答をもらいやすいと思います。
逆に、事務所で相談を受ける時には、本や判例など色々な調査資料が弁護士の手元にあるうえ、次の相談者が常に待っているわけでもありません。
継続の相談や事件を引き受ける場合には、「また、次回○○を持参してください」とお願いできます。
なので、どの弁護士でも、事務所で相談を受ける時の方が、有料・無料を問わず確実なアドバイスをしやすいのではないかと思います。
そういう意味では、市町村や法テラスでの法律相談は、「弁護士のお試し」と「問題解決への方向性を確認できれば良い」程度の気持ちで行かれるのが良いと思います。
「弁護士のお話」の過去ブログ記事についてはこちらをご参照ください。
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