最近、TVの警察もので、殺人事件の現場の凄惨さに新人の鑑識職員が現場から飛び出して吐いているシーンがありました。
その後、遺体の風景がクローズアップされましたが、
「どうしてこの遺体で吐いたのだろう?」
という印象でした。
確かに、見た目はひどそうですが、新鮮な遺体ですし・・・この先は生々しくなるので止めておきますね(笑)
グロテスクな内容が平気な方は、私のメールマガジンの11回目で詳しく説明しているので、トップページからご登録ください。
「読みたくもない」という方が多数派かもしれませんが・・・
さて、本論に入りますね。
弁護士の仕事の特殊性としては、やはり常に人の人生の重大なドラブルを何十件も抱えているということでしょうか。
ですから、私自身はストレスを余り感じないと思っていても、時々非常に疲れていることに気がついて、やはりストレスがあるのだなと思います。
ですから、疲れている時には少し休むようにしています。
もっとも、疲れていてもエネルギーが自然に湧いてきてやる気がでる例外的な場合が一つだけあります。
相手から理不尽な攻撃をされた時です。
私自身、余り感情的になることは無いので、怒鳴られようと,何を言われようと頭に血が上ってしまうことはありません。
ただ、理不尽なことをされると、それに対する怒りは仕事へのエネルギーに変わります。
つまり、それまで疲れて「今日は少しペースを落とそう」と思っていても、理不尽なことをする相手がいると一気にやる気を復活させて、いつも以上の法的手段を考えてやってやろうと頑張ります。
感情の入れ方は弁護士それぞれでしょうが、おそらく、ほとんどの弁護士は、怒らせたら普段よりずっと大きなエネルギーを仕事に注ぎ込んで戦ってくるでしょう。
ですから、私は極力相手の代理人弁護士の感情を逆なでするような物言いや書面は出さないようにしています。
冷静に法律要件を充たした主張立証活動をすれば、別に感情的にならなくても訴訟では良い結果を得られるからです。
プロスポーツでも同じ事が言えるように思えます。
相手チームを侮辱すると、いつも以上の力を発揮してきて強いチームが負けることは、往々にしてあることです。
つまり、弁護士を相手にした時に、侮辱したり、脅したりするような言動をするのは自分にとって大きな損につながる可能性が高いということでしょう。
少なくとも、私は自分の依頼者に結果的に不利益になってしまうので、相手弁護士に対してそのような行動は取らないように注意しています。
人としてのマナーを守って、戦うべき所は、法的手続に従って戦えば良いだけだと思います。
もし、皆さんが依頼した弁護士が、例えばその弁護士より若そうな相手弁護士を怒鳴りつけているのを見たら、「頼れる」などと思わない方が良いです。
後で和解が成立しなかったり、裁判所に出される書面での反論や証明活動を一生懸命やられて、しっぺ返しを食らうのがオチだと思いますので。
弁護士のお話」の過去ブログ記事についてはこちらをご参照ください。