俳優の恩田恵美子(おんだ・えみこ)さん(83才)が、TVドラマの撮影現場で足の骨を折ったとして、休業補償を求める労災申請をしました(共同通信社 2020.09.26配信)。
労災の申請は、通常は使用者と雇用契約(労働契約)を結んで、使用者の指揮監督に服する「労働者」が行うことが予定されています。
しかし、俳優が雇用契約という形での契約をしていないことが多いことから「労働者」と言えるのかは難しい問題です。
俳優は自分の判断で個別の仕事を受けるかどうか決めて、受けた役作りについて裁量で表現する部分はあるでしょう。
会社の従業員と全く同じように、使用者(上司)の命令に従う仕事ではありません。
そのため、労災の対象となる「労働者」として認められない可能性もあり、どこまで労災が認められるかの先例として注目されています。
「時事とトピック」のブログ過去記事についてはこちらをご参照ください。