「過払い金の返還請求」という誰でもできる簡単な仕事でお金になるものについては、一生懸命CMや広告を出しているのを見かけます。
しかし、本当に困っているのは、過払い金などなく、ただ借金だけが膨らんでしまった個人や事業主の方々でしょう。
このような場合、借金を整理する方法を知っているだけでも気楽になるものです。
そこで、YOU YUBEに借金問題の解決方法についてご説明する動画をアップしました。↓
よかったら、参考までにご覧ください。
さて、借金のお話しをしたので、私自身が過去にお金に困った時の体験を雑談としてお話ししたいと思います。
今の日本は昭和の時代と比べると、全体的には豊かになったので、食べ物に困る人は減っていると思います。
でも、破産や債務整理に進まざるを得ない方の中には、「その日の食費を削るために1食しか食べない」という生活をしているお話も聞きます。
逆に、「過払金が入って太ってしまった」というお話も(笑)
実は、私も大学時代に「明日のご飯にも困る」という経験をしたことがあります。
当時、父親は普通のサラリーマンで、母親も週に2~3日のパート仕事をしていただけだったので、世帯収入は多い方ではありませんでした。
もっとも、その頃の日本では、そのような世帯が多い「1億人、総中流家庭時代」だったので、特別なことではなかったと思います。
我が家では、妹が私立の高校に通っていたこともあって、私を東京の私立大学に進学させるのは経済的に相当大変でした。
それもあって、私が父から言われていたのは
「大学の学費、妹の学費などを考えると、お前への仕送りは、家賃を含めて7万5,000円が限界だ。」
ということでした。
そこで、私は、月額2万5,000円のアパートを捜し、残りの5万円で生活をすることにしました。
当時は、バス・トイレ付きの6畳だと、東京の多摩地方(当時は田舎でした)でも、4万円~5万円が相場でした。
しかし、それでは生活ができなくなってしまうので、家賃から節約することにしたんですね。
さて、家賃を引くと5万円となりますが、光熱水費合計の約1万円は、どうしても必要なので、実際には4万円で生活していく方法を考えなければなりません。
もちろん、当時は携帯電話などありませんし、固定電話を引く余裕は無く、NHKの代金がもったいないのでTVも置いてありませんでした。
なぜか新聞だけはとっていました。
別に、私が時事に関心があったとか、そういう教育的なお話しではありません。
当時の東京では、若者が引っ越してくると新聞勧誘の営業をする「いかにも怪しそうな男」の餌食になっていました。
私もそれに漏れずに、餌食になったんですね。
「脅されると、意地でも言うことを聞かない」という性分のおかげで、何人かの営業担当者を玄関先で追い返していたのですが、それを見抜いた営業担当者が今度は利益誘導に切り替えてきました。
最初の1ヶ月分は新聞代はタダ。しかも、洗剤・ティッシュ・トイレットペーパーを山ほど持ってきて、更には野球のチケットまで無料でくれると言うのです。
そして、とどめは「1ヶ月たって気に入らなければ解約しても良いよ。そうすれば全部タダ。」
「タダほど高いものは無い。」ことわざでは分かっていましたが、やはり若干18歳の若年者。
私は、「これはおとトクだ」とつい契約をしてしまったのです。
その後、大学生のルーズさや、変な律儀さも手伝って、何となく解約しにくくなって新聞を取り続けてしまったのは言うまでもありません・・・
新聞代金は月額2,500円くらいだったと思います。
ということで、私の1ヶ月の生活費はバイトをしないと、約3万7,500円ということになってしまいました。
まず、私が立てた計画は、時給の良いバイトが見つかるまでは、1日1,000円で生活し、残る7,500円を友人との付き合いに充てようというものでした。
さて、18歳の若者が東京(多摩ですが・・・)に出てきてワクワクしている所に、そんな歯止めがきくか?というと、結果は言うまでもありません。
次の仕送りの日まで1週間以上あるのに、私の財布の中には数百円しか無いという状態に陥ってしまったのですね。
私は両親の経済的な負担を心配するという美徳ではなく、
「絶対に、親に泣きついてたまるか」
という変な意地から、連絡は一切しませんでした。
「さて、今晩、コンビニ(携帯もない時代ですが、セブンイレブンはありました)で食パンを買ってくれば、今夜と明日の朝までは何とかなる。でも、昼飯から絶食になってしまう。しかも、そこから1週間以上絶食になる。」
当時のお気楽だった私も、真面目にその時の自分の置かれた状態を考えると、背筋が寒くなりました。
そこで、セブンイレブンに食パンを買いに行った時に、アルバイトニュースなる雑誌を立ち読みして、多摩地方のアルバイトを捜しました。
もちろん、翌日に働いて、その日にお金がもらえるバイトでなければ意味がありません。
さて、何のバイトを見つけたでしょうか?
皆さんも良くご存じの「交通量調査」のバイトです。
東京多摩地方では、当時は南北の電車が殆ど無かったため、交通量調査の現場に行くにはバイクが不可欠でした。
そのため、直前まで募集をしていることが多かったようです。
そして、私は、友人から1万円で買った50CCのオフロードバイクを持っていたのです。
実は、原付の免許を取って、そのバイクを無計画に買って、ツーリングに出かけてガソリン代を使ってしまったことが、絶食に至る最大の原因でした・・・
さっそく、セブンイレブンの公衆電話に10円玉を入れて、申し込みをしたところ、多摩市と町田市との間の交通不便な場所で、明日の交通量調査が空いていました。
翌日、昼食を抜きながら交通量調査をして、夕方もらった5,000円(当時の日給としては、結構良かった方です)の何とありがたかったことか!
その後、多摩地方を転々と交通量調査をして、仕送りが来る頃には私の家計は2万円程度のプラスとなっていました。
「働いてお金をもらえる」ということのありがたさを、人生で初めて感じた一瞬でした。
今でも鮮明に覚えているというのは、やはり当時の私に相当の危機感と5,000円を受け取った時の幸福感があったのだろうと思います。
もちろん、そんな無計画なお金の使い方をしないのが一番良いですし、私もそこから浪費の危険を肌で感じたような気がします。
そこから、私は「使う前に稼ぐ」をモットーに、バンド活動や友人との遊びを楽しむために、様々なアルバイトをしていくことになりました。
「大学の勉強は?」というツッコミは無しで(笑)
借金問題ご解決方法についてはこちらをご参照ください。