春らしい天気になってきましたね。
天気の良い休日は、犬の散歩も大分快適です。
私と暮らしているラブラドールも12才を過ぎ、歩くのも大分きつそうになってきました。
階段があるところは、抱き上げる必要があります。
メスなので、体重も30kg強ですが、それでもやはり重い!
この前は、つまずいて犬もろとも転びそうになりました。
何とか、手をついて転倒を防いだ私の頭の横を、何事もなかったようにスタスタと歩いて行くラブ。
「少しは心配せんかい!」
と言ってやりたくなりました(笑)。
さて、交通事故の怖さは知られていますが、最近自転車事故の怖さも言われるようになってきましたよね。
自転車が加害者になる事故も増加傾向にあるようです。
昨年、自転車が歩行者を負傷させた事故は、全国で2,551件というのですから、相当な件数です。
ニュースにもなりましがた、平成25年(2013年)には、神戸市で小学生が自転車で歩行者に衝突し、被害者が寝たきりとなってしまう事件も起きました。
結果的には、その民事訴訟では、「小学生の親に、損害賠償として9,500万円を支払え」という判決が出ています。
もし、その小学生の親が自転車賠償保険や個人賠償保険に入っていなければ、破産になりかねません。
このような自転車事故の増加に伴い、弁護士用にも自転車事故の本などが出されるようになってきています。
自転車の特殊な危険性は、
① 思い切りスピードを出ている時に安全に止まるためのブレーキ性能が不足していること
② 無音で走ってくるので、歩行者の後方から走ってくると歩行者が気付かない
というところにあります。
今後、高齢化社会になって、歩行者に高齢者が増えれば、なおさら、気付くのにも遅れますし、衝突した時の傷害の程度も重大なものになっていくことが予想されます。
となると、事故を起こさないで運転するのが大切になってきますが、注意していても起きてしまうのが事故です。
そこで、もし、事故を起こした時に経済的に助けてくれる損害保険への加入がより必要となってきているのでは無いでしょうか。
このようなご時世からか、今週の18日に、兵庫県議会で、対人事故に備えて、損害倍書保険へ加入する義務を定めた条例が可決されたとのことです。
つまり、自動車を購入した時に必ず入る自動車損害賠償責任保険(自賠責)と同じように、兵庫県内で自転車を運転する人は、損害賠償責任保険に入らなければならないということです。
但し、自動車の場合のような登録制度や無保険に対する取り締まり、罰則は無いようです。
そうすると、無理して入る必要が無いとも考えられます。
でも、仮に兵庫県での動きが全国化していった場合、事故を起こした時の刑事責任に大きく関わってきます。
つまり、被害者に対する被害弁償が出来ているかどうかに決定的な差が生じるんですね。
特に、保険加入者が少数派になった時には、世間の目は相当冷たくなってしまう可能性があります。
私は決して保険のセールスではありませんが(笑)、もし、今後、皆さんの住む都道府県で同じ条例が成立した場合には、速やかに損害保険に入ることをおすすめします。
ちなみに、私の事務所では、事務員が自転車で裁判所や他の法律事務所に書類を届けに行きますので、自転車損害賠償責任保険に入っています。
交通事故の民事事件の基礎知識についてはこちらをご参照ください。