ソチ五輪、やはり盛り上がっているようです。
4年間もの歳月をかけて挑戦しつづけてきた各国のアスリートたちの活躍は、見ているだけで凄みを感じます。
そんな中、「明治天皇のなんとか」という長い名前の方が、選手に命令口調でツィートして、ちょっと話題になっていましたね。
私には、厳しい経費の中、殆ど脚光を浴びること無く4年間、私たち通常人の想像を絶するトレーンニングや体調管理をしてきたオリンピック選手について、「頑張ってくれてありがとう」としか言う言葉はありません。
為末選手が、十分なコメントをしていただいており、特に議論すべきレベルのものでは無いので、私は何も言いません。
是非、6月のワールドカップでは、日本代表の選手の方々には、いつも通り胸に手をあてて堂々と国歌を歌うなり、黙って聴くなり、自由にしていただきたいと思います。
さて、今回のご説明は、
「ホームページに書いてあることだけを比較・参考にして事務所選びをすることは、非常に危険なので止めた方がよい」
ということです。
「HP(ホームページ)で、一生懸命ブログを書いている弁護士のどの口が言うのか!」と呆れられそうですね(笑)
でも、それは事実なので言わざるを得ません。
当たり前のことですが、HPは、弁護士が顧客獲得を図るために作るものです。
ですから、弁護士や事務所のことは良いことしか書きません。
ほとんどのHPで書いてある
「じっくりとお話をお聞きします。」
「丁寧にご対応いたします。」
ということが、実際に事務所に行ったらビックリってこともあると思います。
ですから、HPの抽象的な広告的な表現は全く当てになりません。
その意味では、過去の裁判例や弁護士の活躍の様子などが詳しく書かれていても、結果的に上手くいったケースだけ書いているので、これも全く参考になりません。
強いて言えば、
① 事件を引き受けたら具体的に何をしてくれるのか書いてある箇所
② 具体的に着手金や成功報酬の金額や%が書いてある箇所
③ 依頼者の直筆の感想が多数アップされている箇所
が比較材料になるでしょう。
もし、HPで宣伝をしながら、着手金や成功報酬の金額や%をぼやかして書いている事務所があったとしたら、逆に要注意と言えるでしょう。
HPで他の事務所と着手金や成功報酬を比較されると「高い」と思われるから、敢えて掲載していないことがほとんどだからです。
また、具体的なお話ではウソはつきにくいですから、弁護士費用を具体的に説明しているホームページは信頼性が高いと思います。
そして、「依頼者の直筆の感想」が多数掲載されていれば、これは信用できると思います。
4~5通なら、絶対に信頼できる身内に頼んで書いてもらっている可能性もありますが、10通以上になると、それはできません。
何故かというと、10人以上も「ウソの宣伝を漏らさないほど絶対に信用できる身内」がいる弁護士など居ないからです。
そして、ウソの依頼者の感想がバレた時には、食品の偽装表示と同じか、それ以上にニュースとして、マスコミに大々的に報道される危険性があります。
そうなったら、弁護士生命は終わりですよね。
多くの数の依頼者の感想を載せているホームページは、信用して良いと思います。
ただ、弁護士も依頼者に感想を書いてもらうには、相当の勇気がいるので、実際に掲載している事務所は全国でもそれほど多くありません。
私のホームパージも、現時点では掲載していません。
やっぱり、誤解や偏った意見が寄せられるのが怖いというのがどの弁護士にもあるのでしょう。
そうすると、やはり、ホームページだけでなく、実際に事務所を訪問して、弁護士の対応や今後一緒に自分の人生を賭けた戦いに臨めるかを実感していただくのが最も良い方法ということになります。
なお、皆さんが、仮に、色々な事務所を回って比較している場合、そのことは相談する弁護士に決して言わないようにしましょう。
弁護士の多くは、「お金がどれだけもらえるか」と同じか、それ以上に「心意気」で仕事を引き受けるものなんですね。
ですから、誰もが可愛そうだと思う人が、「先生しか頼る人が居ないんです!」と頼られると、案外、採算度外視で動いちゃったりするんです。
逆に、「他の事務所も色々回って検討しています」と正直に言ってしまうと、その弁護士は一気にテンションダウンしてしまいます。
既に自分を信じてついてきてくれる依頼者が多数いる中、いくつか味見をしている最中の人に対しては真剣に対応する気持ちが薄れるのは、弁護士に限らず、人間ならば当然の感情です。
もっとも、委任契約をする時に
「実は、色々と事務所を回っていたのですが、先生の印象が本当に良くて」
というのであれば、引き受ける弁護士は嬉しいと思います。
ですから、弁護士を選択中には、不用意にそのことを相談する弁護士に話さないことが大切ということです。
もし、弁護士から「他の事務所も回られているんでしょう?」と鎌をかけられても、「いえ、ここしか来ていません。」とシラを切りましょう(笑)
私も、ご相談に来られた方が、他の事務所を回っている最中かどうかについては、意識的に聞かないようにしています。
「弁護士のお話」の過去ブログ記事についてはこちらをご参照ください。
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