花粉症、イヤですよね。
私は花粉症がひどいので、早めに薬を飲むようにしています。
法廷で涙と鼻水垂らしながら
「びぎ(異議)あり!」
と言うのも、何かかっこ悪いですもんね。
最近では、医師に処方してもらっていた「アレグラ」という薬が薬局でも買えるので、耳鼻科で長時間待たなくて助かっています。
さて、弁護士を選ぶ時には、いくつか法律事務所を回って判断した方が良いというのは色々なホームページでも書いているところです。
でも、実際に回ってみても、「感じが悪い」印象を受けた場合以外は、中々選ぶのに迷うと思われます。
弁護士の訴訟・調停での技術・能力を判断するのなら、裁判所の書記官や裁判官に聞くのが一番ですが、やはり公務員という中立性・守秘義務から、内心思っていることでも教えられない立場にいます。
また、性格的な誠実さや、お金の取り方が汚いかなどは、同じ弁護士会の支部の弁護士が一番良く知っていると思います。
でも、やはり「同業者の悪口を相談者に言って、顧客獲得をしようとする弁護士にはろくな奴がいない。」という考え(私も同じ考えです。)があるので、教えてもらえません。
そこで、私が、
(静岡ではなく)例えば東京で、依頼者として(自分の身分は明かさずに)法律事務所を回った場合、どの弁護士を選ぶか?
という視点でチェックリストを作ってみました。
以下のチェックリストの□にチェックを入れていって、チェックマークができるだけ少ない弁護士を選ぶことになると思います。
消去法になっているのは、「本当に自分にとって良い弁護士」かどうかは、弁護士の仕事の性質上、事件が全て終わってからでないと分からないからです。
とりあえず、
① 「選んで後悔する弁護士」を事前に避ける
② 「選んで後悔した弁護士」を早めに解任する
という方法でリスクを最小限にとどめるしかありません。
まず、「相談時→契約時→契約後」の順番で、チェックリストを書いて、次回以降、何回かに分けてその理由についてご説明していきたいと思います。
① 自分にとって交通の便が良いことだけを重視すると、この事務所になる。
② ホームページに書いてあることだけを比較・参考にすると、この事務所になる。
③ 初めて相談の予約を入れる電話をかけた時に、弁護士事務所の事務員が自分の都合を全く聞いてくれなかったり、態度が横柄だった。
④ 初めて事務所に行ったら、マンションや持ち家の居住スペースを、自宅兼事務所としていて、部屋の中に事務員用の机やPCが無かった。
⑤ 法律相談の最中、弁護士だけでなく事務員が、最後まで同席していた。
⑥ 法律相談の時間が30分5,000円の場合、30分や1時間という切りの良い時間になると、弁護士が急に話しをまとめて終わらせ始めた。
⑦ 法律相談の時、弁護士が、何の説明も無く、腕時計や壁の時計をやたら気にしていた。
⑧ 法律相談の時、自分が話している時間より弁護士が話している時間の方が長かった。
⑨ 法律相談の時、自分の考えを言ってみたら、法律や判例の説明もな く、真っ向から否定された。
⑩ 法律相談の時、相談内容と関係の無い肩書き(自分の出身高校名や 大学名など)を弁護士が積極的に聞いてきた。
⑪ 法律相談の段階で、「この訴訟(調停)勝てますよ!」など、勝訴や金銭の回収について、断定的な意見を弁護士が言った。
⑫ 法律相談をして、依頼するかどうかの判断材料として着手金の額や成功報酬の額・割合を聞いたが、弁護士がそれをぼやかしていた。
⑬ 相談後、「(頼むかどうかを)少し検討させてください。」と言ったら、自分が帰る時には、その弁護士はさっさと自分の席(部屋)に帰ってしまった。
⑭ 相談後、「少し検討させてください。」と言って帰ったら、その後、その弁護士から電話やメールで連絡があって、再相談やその弁護士が引き受けることを前提に訴訟・調停を強く勧められた。
⑮ 契約の時に、正式な「委任契約書」を作成しようとしなかった。
⑯ 「委任契約書」を作成したが、自分が署名とハンコを押す前に、契約書の概要についての説明が無かった。
⑰ 契約の時に、着手金の支払時期について、相談して決めるのではなく、一方的に弁護士が○月○日と期限を切って決めてきた(自分に経済的信用を欠く事情があった場合を除く。)。
⑱ 相談・契約した時の弁護士と、実際に担当する弁護士が違っていた。
⑲ 契約したとたん、急に弁護士と連絡をとるのが困難になった。
⑳ 契約後に、事務員に、弁護士からの折り返しの電話を依頼したけれども、何時までたっても折り返しの電話が無かった。
㉑ 契約後に、弁護士と打ち合わせをしたが、今後の進め方が非常に分 かりにくかったり、自分が納得するまで説明してくれない。
㉒ 自分の要望を言うと、弁護士が、どうしてその要望が法的に難しいのか丁寧に説明せず、すぐに怒ったり、「辞任する!」と言う。
㉓ 契約後に、弁護士が、こちらが裁判所や相手方に送付した書面(内容証明郵便・訴状・答弁書・準備書面など)・証拠や、相手から提出さ れた書面・証拠のコピーを、しっかりと渡してくれない。
現在、私が思いつくチェックリストは以上です。
また気がついたら、随時、追加していきたいと思います。
「弁護士のお話」の過去ブログ記事についてはこちらをご参照ください。