今日は、静岡地方裁判所の内覧会に行ってきました。
今まで改築中でしたが、完成したので、関係者に建物の中を初めて見せてくれるという企画です。
最近の裁判所はみんなそうですが、明るい色の木を使ったり、待合室に窓をできるだけ作って光が入るようにして、厳しさよりも親しみやすさを重視しているようです。
きれいで、使いやすくなったという感じでした。
もっとも、普通は、裁判所には親しまない方が幸せだとは思いますが・・・
ヤミ金からの取り立てでどれだけ苦しむかは、お金を借りる時にどれだけの情報をヤミ金に教えてしまったかで決まります。
ヤミ金が欲しがる情報は、たとえば次のとおりです。
① 携帯の電話番号
② お金の振り込み口座
③ 妻(夫)はいるか
④ 自宅の住所・電話番号とFAX番号
⑤ 勤め先の名称・電話番号とFAX番号
⑥ 子供はいるか
⑦ 子供の通学学校
さて、この①~⑦は何の数でしょう?
実は、知られても構わない情報順に書きました。
ですから、数字が大きい情報ほど、知られない方が良い情報です。
もし、皆さんがヤミ金へ支払ができなくなったときに、ヤミ金からやられて一番イヤなことってどれでしょう?
★ヤミ金が自分の携帯へTEL→「金返せ!」「借りた金を返せない奴は人間じゃない!」→ ①
★ヤミ金が自分の勤務会社にFAX→「この人は借りたお金をネコババする人間のクズです(自分の保険証や免許証のコピーに落書きがされている)。あなたのお金も盗まれるかも?!」→ ⑤
★ヤミ金が妻(夫)へTEL→「○○小学校の通学路で、下校時間に待ってるから、おまえが代わりに支払に来い!」「お子さん可愛いよな・・・」 → ⑥⑦
たぶん、後へ行くほど「イヤだなあ」と思われる方が多いんじゃないでしょうか。
ですから、お金を借りないことが最も大事ですが、勤務先や家族の情報を知らせないことも大事なんです。
ちなみに、090ヤミ金(携帯電話の番号だけで所在地も知らせないようなヤミ金)は、弁護士に対しても
「センセイ、歩道を安心して歩いて大丈夫?」
「最近はぶっそうだから、後ろからトラックが突っ込んでくるかもしれないぜ!」
なんておどしをしてきます。
一応、後で警察に報告だけはするので、こういう会話は全て録音して、データにまとめておきます。
ただ、元来、自分のことになると面倒くさがり屋なので、自分についての脅迫罪での刑事告訴、や被害届などは効果が無いので出しません。
むしろ、
「どうやって、ヤミ金が使っている口座や携帯電話を潰してやろうか」
「依頼者に貸して回収した金銭以上のダメージを、ヤミ金に与えるには何が一番良いだろうか?」
という方に意識が集中してしまいます。
やはり、弁護士である以上、「戦わない」という選択肢はありません。
ですから、ヤミ金の担当者が電話で怒鳴りまくっている間も、例えば背後の別の電話の声から居場所やどの筋の業者かなどの情報がとれないか聞き耳を立てています。
そのため
「おい!話聞いてんのか!」
とヤミ金の担当者から怒鳴られることも(笑)
最近は、小技を覚えたので、色々と試しているのですが、昔と違って、上司にあたる人物まで電話がつながると、なんかあっけなく終わってしまいます。
今までの対応から、ヤミ金融のリストに「金にならない疫病神弁護士」というレッテルが貼られているのかもしれませんね。
いずれにしても、弁護士に頼む前に、ヤミ金から借りないこと、どうしても借りなければ生活が立ち行かない時には、上の③~⑦の情報を与えないことが必要です。
もっとも、ウソをつくと、詐欺罪になってしまうので、それをネタにゆすられる可能性があるため注意が必要です(実際にはヤミ金が被害届を出したりすることはありませんが)
まずは、絶対に借りない!という決意が一番大事ということです。
借金問題ご解決方法についてはこちらをご参照ください。
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