1 認知症を見つけるチェックポイント
(1)記憶障害
(2)見当識障害
→ 現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなどの周囲の基本的な状況を把握する能力に問題が出てくること。
(3)理解・判断力の障害
① 考えるスピードが遅くなる
② 二つ以上のことが重なるとうまく処理できなくなる
③ 些細な変化、いつもと違うできごとで混乱を来しやすくなる
④ 観念的な事柄と、現実的、具体的なことがらが結びつかなくなる
(4)実行機能障害
(5)感情表現の変化
→ 認知症になるとその場の状況が読めなずに、周囲の人が予測しない感情の反応を示すことがある。
2 認知症の程度を判断する基準
(1)長谷川式簡易スケール
→ これらの質問に対する回答で、合計20点を切ると認知症の可能性あり。
(2)要介護度
3 認知症になると何が問題か
(1)身上監護が必要となる
(2)財産管理が必要となる
4 親が自分で何とか判断・行動ができる段階での対策
(1)日常生活自立支援事業の利用
(2)家庭裁判所の審判で補助人を選任
(3)家庭裁判所の審判で保佐人を選任
5 親が自分で判断・行動ができなくなった段階での対策
(1)家庭裁判所の審判で成年後見人を選任
① 法定後見
→ 「精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者」
→ 小学校低学年以下程度の判断能力のイメージ
② 任意後見契約
(2)親族が後見人になるケース
(3)弁護士が後見人になるケース
6 死亡後の注意点
(1)財産の調査を早めにすること
(2)預金の凍結
(3)葬儀費用の支出は誰がする?
(4)遺産の分け方に関する注意点
① 遺言がある場合
② 遺言が無い場合